こんにちは、子供の頃から東武動物公園に定期的に通っているアラサー主婦みみたろです
みみたろは動物の専門学校を卒業しているのですが、カバが赤色の汗をかいていることがあることをご存じでしょうか?
私が学生のころに流行ったCMで豆知識を豆しばというのがあったのですが、「カバの汗ってピンク色なんだよー」っていうのが今でも印象に残っています
それではこの記事では、カバの汗についてと赤色の汗の正体について解説していきたいと思います
- カバの汗について
- カバの汗に見える分泌物の正体
- カバが皮膚の乾燥に弱い理由
じつはカバは汗をかかない生き物

カバは偶蹄目・カバ科に属する動物なのですが、じつは汗を発汗して体温調整をすることができません
赤い分泌物を皮膚にまとっていることはあるのですが、赤い汗に見えるものの正体は汗ではないんですね
赤い汗のようなものについてはまたあとで解説するとして、カバはどうやって体温調整をしているのでしょうか?
汗で体温調整できないから日中は水中に居ることが多い
カバは汗をかくことができない動物です
それではどのようにしてカバは暑いときに体温を調節をしているのかというと、水中に居ることで自らの体温を下げるという生活をしているんですね
水中で過ごすことが多いから泳ぐのが得意なのかというと実はそういうわけでもなくて、水中で移動するときには底を蹴って歩くように移動するんですよ
潜水することは得意なので、約6分ほど潜っていることができます
カバは出産や授乳も水中でおこなう不思議な動物なんです
赤い汗に見える分泌物の正体
カバは汗をかいて体温調節をする生き物ではないというお話を先ほどしましたが、それでは赤い汗に見えるものの正体は何なのでしょうか?
カバの赤色の汗に見えるものの正体は、皮膚を乾燥から保護するための油のような分泌物です
カバの皮膚は乾燥にとても弱いのに、体毛がないことが特徴の1つです
そのためカバは自らの皮膚を守るために、赤い汗のようなものを分泌させて紫外線から自分の皮膚を守ろうとしているのですね
カバの赤い汗のようなものは乾燥を防ぐためのもの
カバの赤色の汗のようなものの正体は、紫外線から皮膚を守り乾燥を防ぐために分泌されている油のようなものです
最初は透明に近い色なのですが、空気に触れることで酸化して赤く見えるようになるんですね
ちなみに時間がたつと茶色に変化するのですが、別名「血の汗」とも呼ばれています

赤い理由は、酸化で血とはまったく関係ありませんよ!
赤色の汗に見えるものは、紫外線から皮膚を保護する効果があって乾燥から皮膚を守ることができる効果があります
そのほかにも、傷が膿んでしまう菌を抑制する効果や蚊から身を守る効果もありますよ
カバの皮膚は体毛がないため乾燥に弱い
カバの皮膚には体毛がないことはご存じでしょうか?
皮膚を保護するという観点からは体毛はあったほうが紫外線から身を守ることができるだろうと思いますよね
それなのになぜカバには体毛が無いのかというと、水中で生活することが多いことに関係しています
カバは水の中で過ごす時間が多いため、水中で動きやすいように毛が生えていません
また水中から陸に出たときに、体毛があると身体が重くなってしまって不便になってしまいます
体毛を生やすことを諦めて、赤色の汗のようなものをかくように進化したのがカバなんですね
カバの赤色の汗の正体まとめ
今回の記事では、カバの赤色の汗のようなものの正体についてまとめてみました
ちなみに上に張ってあるYouTubeの動画はわたしが学生のころに流れていたCMですね。懐かしいです
カバの汗が赤くて血なのかなって動物園に通うようになると気になることの1つなんですよね
実はこの赤い血のような汗の正体は、皮膚を守るための油を含んだ分泌物です
赤色で別名「血の汗」と呼ばれていたりもしますが、ヘモグロビンが含まれているわけでもなく血液には関係ありません
カバは発汗せず水や泥を利用して体温を冷やす
カバは汗をかいて体温調節をする生き物ではなくて、水中や泥で体温を冷やす行動をとります
カバは夜行性で暑い時間は基本的に水中で過ごしていることが多いんですね
水中で過ごすことが多いカバですが、約6分間潜れるくらい潜水するのは得意だけど泳ぐことは得意ではありません
どうやって水中を移動するのかというと、水中の底を蹴って歩くように行動をします
赤い汗に見える粘液の正体は乾燥を防ぐための油のようなもの
赤色に見える別名「血の汗」と呼ばれるものの正体は、乾燥などから皮膚を防ぐための油を含んでいる分泌物です
カバは水中で暮らすことが多い生き物なので、体毛をなくすことで水中で暮らしやすい身体に進化したんですね
体毛をが無いため乾燥には弱くなってしまったので、乾燥の対策として油を含む粘液を自ら分泌するようになりました
カバは乾燥に弱いのに体毛がない
カバの皮膚は乾燥に弱いのに体毛がありません
体毛をなくした代わりに、皮膚を守るために赤色の汗に見える分泌物を自ら出すことができるように進化したのがカバの特徴なんですね
カバは夜行性で、日中は水中で過ごす時間が長い生き物です。水中で過ごすために体毛がない生き物に進化をしたんですね
水中から陸に移動をするときに体毛が水分を含んでしまうことも不便になってしまう1つの理由です
水中も陸でも、暮らしやすくするために体毛をなくしたのがカバなんですね