こんにちは、東武動物公園に子供のころから定期的に通っているアラサー主婦みみたろです
先日、東武動物公園で特に人気があるホワイトタイガーについて記事でまとめましたが、膝蓋骨内方脱臼については簡単にしかお話をしませんでした
この記事では、膝蓋骨内方脱臼について東武動物公園のYouTubeを参考にしてもっと詳しく確認していこうと思います
少しニッチな内容になるとは思いますが、興味があるかたは最後まで見てくれると嬉しいです
- 膝蓋骨内方脱臼について
- 現在どの個体が膝蓋骨内方脱臼をしているのか
- 犬・猫ではポピュラーな病気である理由
ホワイトタイガー後ろ足がケガしてることについて
東武動物公園で暮らしているホワイトタイガーには、世界初の症例になってしまった膝蓋骨内方脱臼という症状があるホワイトタイガーが暮らしています
こちらの病気は先天性の可能性が強いのですが、膝のお皿が正常な位置よりも内側にずれてしまって脱臼してしまうという症状です
それでは東武動物公園で現在、膝蓋骨内方脱臼が持病であるスカイ君についてお話したいと思います
東武動物公園内ではスカイ君に膝蓋骨内方脱臼の症状あり
現在東武動物公園に暮らしているホワイトタイガーで膝蓋骨内方脱臼の症状がある個体はスカイ君ですね
先ほどの後ろ脚をびっこ引いていた動画に映っていたホワイトタイガーがスカイ君です
じつはスカイ君のあとに、リーフとスピカの2頭も膝蓋骨内方脱臼を発症してしまいました
残念ながらリーフ君は1歳3か月という若さで亡くなってしまったのですが、膝蓋骨内方脱臼の解説にて紹介いたいとおもいます
膝蓋骨内方脱臼について簡単に解説
それでは膝蓋骨内方脱臼について東武動物公園のYouTubeを確認しながら、簡単に解説していきたいと思います
この記事を読んでいるあなたは、膝蓋骨内方脱臼という病気はご存じでしょうか?
じつはワンちゃんにもよくある病気の1つで、トイプードルやチワワなど小型犬におこりやすい病気なんですね
膝関節の屈伸運動を滑らかにする膝蓋骨の動きが妨げられてしまい、正常な膝関節の動きが妨げられる症状がおこってしまいます
- 膝蓋骨内方脱臼とは足を脱臼してしまう症状
- 膝蓋骨内方脱臼は小型犬によくある病気の1つ
- 動物界では遺伝性先天性であることが多い病気
膝蓋骨内方脱臼とは足を脱臼してしまう症状があること
膝蓋骨内方脱臼は膝関節の屈伸運動を滑らかにするための膝蓋骨の動きが妨げられてしまい、膝関節の動きを妨げられてしまう病気です
筋肉と骨をつないでいる骨のことを種子骨というのですが、種子骨のなかで1番大きいのが膝蓋骨なんですね
症状の強さでグレードが1~4まであるのですが、グレードが高くなるにつれて骨が曲がったり、筋肉が硬くなってしまったりして歩き方が変になってしまいます
グレードによって絶対に外れている状態のわけではないのですが、外れやすいことには違いありません
ちなみにスピカは膝蓋骨内方脱臼の症状を伝えると、膝蓋骨を含む伸展、足を伸ばす機構が内側に外れちゃって脱臼して戻すことができないグレード4の状態です
膝蓋骨内方脱臼は小型犬によくある病気の1つでもある
ホワイトタイガーを含め、ベンガルトラがおこす病気って思うと珍しいイメージに感じてしまいますよね
しかし膝蓋骨内方脱臼はワンちゃんのなかで特に小型犬が発症することが意外とある、ポピュラーな病気の1つなんですね
膝蓋骨内方脱臼を発症してしまったワンちゃんは遺伝性の高い整形外科疾患なので、繁殖は避ける傾向があります
動物病院の記事ですごくわかりやすく紹介してる記事があったので、興味があるかたはこちらをご確認ください
動物界では遺伝性先天性であることが多い病気
膝蓋骨内方脱臼は遺伝性の強い病気なので、症状のある個体とは繁殖をすることは推奨できません
ちなみにスカイ・スピカ・リーフは3頭ともカーラちゃんとロッキーくんから生まれた子供なので、スカイ君から症状があった時点でスピカとリーフには膝蓋骨内方脱臼の疑いがありました
ちなみに2024年12月現在、東武動物公園に生まれているホワイトタイガーの赤ちゃんはシュガーとソルティーの子供なので新しいペアの赤ちゃんですね
東武動物公園で3頭に施した対処方法
レントゲンで確認をして手術をした
東武動物公園が膝蓋骨内方脱臼のホワイトタイガーにおこなった対処方法の1つ目は、まずレントゲンで足の骨を確認して手術をおこないました
東武動物公園で初めて膝蓋骨内方脱臼の症状を確認したのはスカイ君ですが、生後5か月の時点で歩き方が変だと気付いて大学の先生に往診で生後半年のときにレントゲンを撮ったそうです
手術は大学病院で学生を含めて15~20人態勢で生後9か月のころにおこなったそうです
残念ながら手術後に再脱臼をしてしまい再手術をしましたが、すでに膝のお皿も退化してしまい現在の状態です
リーフとスピカは先天性の疑いで小さいころから触診
東武動物公園が膝蓋骨内方脱臼のホワイトタイガーにおこなった対処方法の2つ目は、生まれて幼いころから触診で確認をすることです
カーラとロッキーから生まれたスカイ君が膝蓋骨内方脱臼になったので、同じ両親から生まれたリーフとスピカは遺伝性疾患で症状の疑いがあるため触診で調べたそうです
生後1か月未満の時点でレントゲンを撮ってみたそうですが、まだ骨が硬くなくて隙間だらけで症状はわからない状態でした
生後3か月あたりまで屈伸をさせて予防処置をする
東武動物公園が膝蓋骨内方脱臼のホワイトタイガーにおこなった対処方法の3つ目は、生後3か月あたりまで予防処置として屈伸運動をさせてあげることです
飼育係さんはできる限り膝蓋骨内方脱臼の予防をしたいと努力をしており、飼育係さんができる範囲内で足を動かしてあげるマッサージのようなことを試みました
しかし生後3か月になってくるとホワイトタイガーの赤ちゃんも体重が10キロを超えてきてパワーがあります
そのため予防処置として屈伸をさせてあげるのは、生後3か月あたりまでが限界みたいですね
スピカの現在は専門学校に移動しました
先天性疾患である膝蓋骨内方脱臼を発症してしまっているスカイとスピカは現在、東武動物公園と専門学校で元気に暮らしています
スカイは今でも東武動物公園で暮らしていますが、スピカは東京動物専門学校という動物飼育に特化している学校の実習施設で暮らしています
遺伝してしまう可能性がある病気なので、動物園が力を入れている繁殖を積極的にはできないので学校で未来の飼育係さんに託されたのは素敵だなと思います
気になるかたは、YouTubeの動画を確認してみてくださいね
ホワイトタイガーの足のケガについてまとめ
今回の記事では、現在東武動物公園で暮らしているスカイ君が足を痛めていて気になる方にどういう経緯でこの状態になっているのかわかりやすくまとめました
わたしは動物園が好きなだけの一般人なので病気に詳しいわけではないですが、東武動物公園の獣医師さんが発表していたYouTubeを観てざっくりですが理解することができました
2024年12月現在生まれているホワイトタイガーの赤ちゃんは膝蓋骨内方脱臼を発症したペアではないので、元気に過ごしてくれるかもしれません
現在ホワイトタイガーの赤ちゃんで東武動物公園もとても賑わっているので、健やかに成長してほしいですね
東武動物公園内のスカイ君は膝蓋骨内方脱臼の症状あり
2024年12月現在、東武動物公園に暮らしているホワイトタイガーで膝蓋骨内方脱臼の症状がある個体はスカイ君です
世界的にも東武動物公園のスカイ君がベンガルトラのなかで初めて、膝蓋骨内方脱臼の症状を起こした初めてのトラになってしまいました
レントゲンを撮って手術を2回施しましたが、痛みがない状態に落ち着きましたが治すことは叶いませんでした
その後、同じ両親から生まれたリーフとスピカも同じく膝蓋骨内方脱臼を発症して手術をしましたがリーフはそのあと残念ながら亡くなり、スピカは症状が再発症してしまいました
しかしリーフが亡くなってしまったときに手術した足を確認したみたいなのですが、再発はしていなかったそうです
手術は成功したのに、悲しい結果だったなと思います
膝蓋骨内方脱臼は遺伝しやすく予防処置もしている
動物の膝蓋骨内方脱臼はワンちゃんもトラも遺伝性の強い病気です
リーフとスピカがスカイと同じ両親から生まれた赤ちゃんだったので、飼育係さんができる範囲で幼いころには予防処置をしていました
生まれて間もないころから飼育係さんが触診を心みたり、レントゲンを撮って骨の状態を確認しようとしました
生後3か月の10キロ近い状態になるまで飼育係さんが屈伸運動をさせるように足を動かしてあげてみたりもしていました
結果的には膝蓋骨内方脱臼の症状を発症してしまいましたが、東武動物公園側の努力はとても素敵だと思います
スピカは現在東武動物公園から専門学校に引っ越ししてる
スカイ君は現在も東武動物公園で暮らしていますが、弟のスピカは動物飼育の勉強をする専門学校にお引越しをしています
ホワイトタイガーは日本で飼育されている頭数も少ないので、専門学校側には有意義な実践経験を学ぶことができるようになったんだと思います
膝蓋骨内方脱臼は遺伝性のある病気なので、繁殖は難しいかと思います
これからも学生さんに囲まれて幸せな暮らしをしていることを、心から願っております